「債務整理」に関するお役立ち情報
違法貸金業者の被害に遭わないために重要なこと
1 違法貸金業者とは
貸金業を営むためには,登録を受けなければいけない旨が法律に定められています。
ですので,登録を受けずに貸金業を行っている業者は違法な貸金業者となります。
一般に「闇金業者」と呼ばれる業者は,この登録を受けていない違法な貸金業者ということになります。
2 違法貸金業者の危険性
貸金業の登録を受けた業者は,金融庁の監督を受けるため,法令の定めに従って業務を行っていますが,登録を受けていない金融業者は金融庁の監督を受けないため,法で定められた金利よりも高い違法な高金利を設定したり,返済が滞ったときに家族等への悪質な取り立てを行うケースが多く,一度借りてしまうとなかなか抜け出せない上に,精神的にも追い詰められてしまうことが少なくありません。
3 借入前の調査が重要
金融庁が,貸金業者情報検索入力ページを作成しているため,このページを使うことで貸金業者の登録の有無を簡単に調べることができます。
もし,名前を聞いたことのない業者から借入れを行う際には,事前に登録があるかないかを調べることを強くお勧めします。
また,無登録であるにもかかわらず,架空の登録番号を名乗ったり,別の登録業者の登録番号を詐称している業者もありますので注意が必要です。
登録番号についても,金融庁が公表しておりますので,登録番号を自称していたとしても安心せず,やはり一度確認を行うことをお勧めいたします。
多くの違法業者は,すでに多額の借金を抱えている等の事情があり,登録された正規の業者から借入れが行えなくなった利用者の心理状態につけ込んで,「他店で断られた方でもOK」などの誘い文句で勧誘してきます。
しかし,こうしたいわゆる闇金業者で借入れを行うと,先述したとおり延々と抜け出すことができず,自分だけでなく周囲の人間に対しても迷惑を与えることになりかねません。
また,すでに闇金に手を出す以外の方法がとれない状況に陥っている場合,闇金を利用することで事態が好転するとは考えられません。
その時点でとるべき手段は,弁護士等に相談して,債務をどう整理していくかを検討することです。
4 弁護士や警察に相談
弁護士法人心では,多重債務でお困りの方からのご相談を多数承っています。
闇金業者に手を出す前に,ぜひ弁護士へご相談いただければと思います。
詳細は他のページに譲りますが,弁護士に相談することで,状況に応じたより適切な解決方法が示されることになります。
ケースにもよりますが,借金を減らす(あるいは無くす)ことができたり,無理なく支払っていくことができるよう返済計画を見直すことができます。
違法な貸金業者から借入れを行わないためには,まず金融庁のホームページで情報を確認するというのが一番ですが,万一既に借入れをしてしまった場合,警察や弁護士へ連絡を取り,早期に対応することが求められます(参考:金融庁・違法な金融業者にご注意!)。